【書籍紹介】「がん」はどうやって治すのか  今、癌に罹患していなくても、してしまっても必ず読むべき書籍です。

2024-04-04、
本日のお題は、書籍紹介ですが、より深堀して、実際に癌に罹患した時に、治療法や、治療費について、調べてみました。

今、癌に罹患していなくても、罹患してしまった場合でも、2人に1人がかかる確率ですので、宝くじと違い確率は極めて高いのです。自分がいつ当たるかもしれません。ですので必読の書籍でしょう。

あと、がん保険ですが、50歳前に入っておくべきでしょうね。 癌は金食い虫ですので。

1.まずは、脅しの文章から。 でも、罹患する確率1/2ですので脅しにならない。

2022年の日本のがんに関する統計は次のとおりです。
がん死亡数:約385,000人ががんで死亡しました。

  • 部位別がん死亡数
    男性:最も多いのは「肺がん」で、人口10万人当たりの死亡率は88.7例です。
    女性:最も多いのは「大腸がん」で、人口10万人当たりの死亡率は38.0例です。
  • がん罹患数
    膵臓がん:男女ともに増加傾向にあり、人口10万人当たりの罹患率は男性が36.3例、女性が33.3例です。
    肝臓がん:男女ともに減少傾向にあり、人口10万人当たりの罹患率は男性が41.3例、女性が18.5例です。
    乳がん:女性では増加傾向にあり、人口10万人当たりの罹患率は150.0例です。

これらの統計は、がんの予防と早期発見、そして適切な治療を受けることの重要性を示しています。健康診断を定期的に受け、生活習慣を見直すことで、がんのリスクを減らすことが可能です。また、がんの早期発見は治療の成功率を高め、生存率を向上させます。健康に対する意識を高め、自分自身の体を大切にしましょう。

お勤めの方、会社の年に一度の集団検診では、ほぼ「癌」を発見できないのです。
50歳を過ぎたら、毎年、ビクビクしながらでも「がん検診」を受けた方がいいでしょう。 但し、死にたくなければですが。

進化論的には、ヒトは、生殖年齢になる前に癌になるようなら、自然選択で淘汰されて、ここまで繫栄できなかったとも言われています。

ヒトの癌の90%が、50歳以降に出現するのは完全に理にかなっている。

私たちは人生の最盛期を健康に過ごし、出産と子育て終わったら不健康になってもいいように進化してきた。

 

「がん」はどうやって治すのか  科学に基づく「最良の治療」を知る (ブルーバックス) 新書
  国立がん研究センター (編集)

目次
第1章 臨床医が考える「がんとは何か」
第2章 どんな検査で何がわかるか
第3章 治療方針はどのように決まるか
第4章 手術でがんを取り除く
第5章 放射線でがんをたたく
第6章 薬でがんをたたく
第7章 がん免疫療法でがんを追い込む
第8章 一人ひとりに合わせたがんゲノム医療
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「国民病」ともいえるがんと折り合いをつけて生きるために、必要な知識を徹底解説しています。

◆「がんを治す」ための正しい知識が身につく
がんの罹患率は年々上昇しているが、医療の進歩に伴って、死亡率は低下している。
そんな最新医療の恩恵を受けるには、治療を受ける側、患者をサポートする側の知識も欠かせないのです。
手術、放射線、抗がん剤(薬物療法)、免疫療法は、どのようなメカニズムでがんを治療するのか。
最新検査からがんゲノム医療まで、エビデンスに基づく「意味のある治療」とはどのようなものか。

 

おもな内容
・どんな検査でなにがわかるか
・腫瘍マーカーは目安にすぎない
・手術するかしないかを決める基準
・手術が先か、抗がん剤が先か――治療法の選択と順序
・臨床試験に参加するにはどうすればよいのか
・転移がんの治療方針
・ガイドラインを超えた選択をするとき
・がん組織を取らずに検査できるリキッドバイオプシー
・「薬が効きそうか」を判断する遺伝子検査
・分子標的薬、免疫療法の最新事情
・「標準治療」=「並の治療」ではない
・「がんの遺伝子情報」に基づく個別化医療のはじまり ほか
――〈治療を受ける〉〈患者を支える〉全ての人へ

 

2.がんの治療法

主に5つあり、手術療法、放射線療法、薬物療法、免疫療法、光免疫療法です。

1)免疫療法

この中の一つ、免疫療法について
免疫療法は、近年の医療技術の進歩により急速に発展してきた、新しいがんの治療法です。従来の3大治療法に次ぐ第4のがん治療法とも称され、この治療法の特徴は自身の免疫力を利用して、がんと闘う点にあります。免疫療法は他の治療法とも併用することが可能で、より高い治療効果を期待することができます。

免疫療法は大きく2つの種類に分けられます。

(1)まず一つ目は「免疫チェックポイント阻害薬」による治療法です。

免疫チェックポイントとは、免疫反応を調節する「ブレーキ」のような役割を果たす分子のことを指します。がん細胞はこのブレーキを悪用して免疫反応を抑え、逃れることができます。そこで、この免疫チェックポイントを阻害する薬を用いて、がん細胞に対する免疫反応を活性化するのがこの治療法です。

免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法は、がん細胞に対する免疫応答を強化する治療法です。具体的には以下のようなプロセスを経ています:

  1. 免疫チェックポイントの理解
    免疫チェックポイントは、免疫応答を制御する分子で、自己を攻撃しないためや過剰に活性化しないためにT細胞を抑制します。
  2. がん細胞と免疫の関係
    がん細胞は、遺伝子の異常(異常なタンパク質を持つ)によって発生した異常細胞です。がん細胞は自然免疫から獲得免疫に伝えられ、獲得免疫は自然免疫からの情報にもとづいて、免疫を担当する細胞の数を一気に増やして攻撃します。
  3. 免疫チェックポイント阻害剤の作用
    免疫チェックポイント阻害剤は、免疫チェックポイント分子である抑制性受容体もしくはそのリガンドに結合し、抑制性シグナル伝達を遮断することによって、免疫系のブレーキを解除し、腫瘍に対する免疫応答を高めます。
  4. 治療の効果と課題
    免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法は、日本においては2014年に悪性黒色腫で保険適用されて以降、様々ながん種の治療に用いられていますが、治療効果の認められる患者さんが2~3割と少ないことや、一部の患者さんでは重篤な副作用が認められること、さらに医療費が高額であることなどの課題があり、事前に治療効果を予測し効果の見込める患者さんに投与することが求められています


補足説明
■免疫のしくみ

「免疫」とは、自分の体である「自己」と自分ではない「非自己」を識別し、非自己を排除するしくみのことです。
・免疫を担当する細胞は、体の中を常時パトロールしていて、異物を見つけると排除すべく、すぐに動き出します。この仕組みを「自然免疫」といい、「マクロファージ」や「NK細胞」、「樹状細胞」などが担当しています。

・免疫系には、もう1つ「獲得免疫」があります。獲得免疫は、体内で一度見つけられた異物に対して、すぐに強力な攻撃できるよう備えるしくみで、主に「T細胞」や「B細胞」などのリンパ球が担当します。異物の情報は、自然免疫から獲得免疫に伝えられ、獲得免疫は自然免疫からの情報にもとづいて、免疫を担当する細胞の数を一気に増やして攻撃します。

■免疫チェックポイント阻害剤:
免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法は、免疫系のがん細胞を攻撃する力を保つための「ブレーキ」を解除し、がん細胞に対する免疫応答を強化することで、がん細胞を攻撃し、排除することを目指す方法です。

具体的には、がん細胞の表面に発現するPD-L1が、T細胞の表面に発現するPD-1受容体に結合することで、T細胞の攻撃力が抑制されます。免疫チェックポイント阻害剤はこの結合を阻止し、T細胞の攻撃力を復活させます。

参照:免疫チェックポイント阻害薬の正体─がんに効くしくみと治療

 

■免疫チェックポイント阻害剤(ICI)には2種類あります。

  1. PD-1を標的とし、PD-L1の代わりにPD-1と結合する抗PD-1抗体薬
  2. PD-L1を標的とし、PD-1の代わりにPD-L1と結合する抗PD-L1抗体薬

これらの薬は、抗PD-1抗体薬と抗PD-L1抗体薬をまとめて免疫チェックポイント阻害剤と呼びます。

■世界で初めて発売された免疫チェックポイント阻害剤は、
・日本の製薬会社である小野薬品工業が2014年に発売したニボルマブ(商品名:オプジーボ)です。

・国内では、2017年に出た「キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)」のICI2剤が広く使われている。いずれも点滴注射で、数週間に1度のペースで投与する。

その後他の免疫チェックポイント阻害剤が次々と開発され、現在までに5つの免疫チェックポイント阻害剤が存在しています。

保険適応が認められたがん(4月末現在)は、オプジーボが肺がんや胃がんなど6種。キイトルーダが肺がんや尿路上皮がんなど4種(表参照)。今後も適応が拡大する見通しだ。

ただし、免疫チェックポイント阻害剤の使用は、患者の病状やがんの種類、ステージなどにより異なります。

■免疫チェックポイント阻害剤の副作用
免疫チェックポイント阻害剤の副作用は多種多様で、以下のような症状が報告されています:

  • 倦怠感
  • 脳炎
  • 悪心・嘔吐
  • 血栓症
  • 脱力感
  • 発熱
  • 重症筋無力症

これらの副作用は、全体として発現する頻度はそれほど高くないものの、患者さんや医師がこれらの症状が免疫チェックポイント阻害剤の副作用であることを認識することが重要です。

ICIの副作用は、がん細胞と同時に正常な細胞まで攻撃してしまう従来の抗がん剤に比べて少ないとされる。とはいえ、ゼロではない。免疫が過剰に活性化して自分の体まで攻撃してしまう自己免疫疾患が起こることがある。甲状腺や副腎の機能低下、間質性肺炎、大腸炎、糖尿病など「予想もできない症状が出る場合もあり、注意が必要だ」と山口教授は指摘する。

抗がん剤、特に免疫チェックポイント阻害剤を使用している方が運動をする際には、以下の点に注意することが重要です

  1. 適度な強度:
    過度な運動は体に負担をかけ、免疫力を一時的に低下させる可能性があります。
    適度な強度の運動を心掛け、無理をしないようにしましょう。
  2. 自己観察:
    運動中や運動後に異常な症状(息切れ、めまい、胸痛など)が現れた場合は、すぐに運動を止めて医療スタッフに連絡してください。
  3. 適切な休息:
    適切な休息は、体の回復と免疫力の維持に必要です。
    運動と休息のバランスを保つことが大切です。
  4. 栄養補給:
    適切な栄養補給は、体力の維持と回復に役立ちます。
    バランスの良い食事を心掛け、必要に応じて医療スタッフに栄養相談をしましょう。
  5. 医療スタッフとの連携:
    個々の症状や体調は人それぞれ異なるため、具体的な運動計画を立てる前に、必ず医療専門家に相談してください。

 

(2)二つ目は「免疫細胞療法」です。

この治療法は、患者さん自身の免疫細胞を取り出し、がん細胞を攻撃する能力を強化または増殖した後、体内に戻すというものです。エフェクターT細胞療法の特にCAR-T細胞療法などと呼ばれる、遺伝子組換え技術を用いた治療法が注目されています。

参照:がん(癌)の5大治療法とは? それぞれの治療方法やメリット、デメリットについて解説

■CAR-T細胞療法:
エフェクターT細胞療法の一つで、自分のT細胞を取り出してがん細胞を攻撃するCAR(キメラ抗原受容体遺伝子)-T細胞に変えて増やし、自分の体に戻してがんを治療します。一部の血液・リンパのがんの治療で使うことがあります。
現在、国内で保険診療として受けることができるエフェクターT細胞療法は、CAR-T細胞療法のみです。

 

3.がんの分類

2種類に分けられる

  1. 固形がん (Solid Tumors):
    • がん細胞が集まってできたものです。
    • さらに、固形がんは以下の2つに分類されます:
      • がん腫 (Carcinomas): 上皮細胞にできるもので、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がんなどが含まれます。浸潤して体全体に転移する特徴があります。
      • 肉腫 (Sarcomas): 非上皮性細胞にできるもので、骨肉腫や血管肉腫などが該当します。肉腫も浸潤し、がんの塊を作らずに増殖していく特徴があります。
  2. 血液がん (Hematologic Malignancies):
    • 造血組織の異常によって発生したものです。
    • 血液がんの例には白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などがあります。血液がんは、がんの塊を作らずに増殖していく特徴があります。

これらのがんの種類を理解することで、自分がもし「がん」になったときや、治療中の方も、より幅広く治療法を考えるきっかけになる。

 

(1)組織型による分類 がん細胞の形態や特性に基づって分類

・腺がん    :胃、腸、子宮体部、肺、卵巣、前立腺、肝臓、脾臓、胆嚢

・扁平上皮がん :口の中、舌、喉、食道、気管、肺、肛門、外陰部、膣、子宮頚部

(2)遺伝子タイプによる分類

がんは、遺伝子の変化によって引き起こされる病気です。遺伝子は私たちの体を構成し、正常な働きを保つために必要な情報を含んでいます。がんの遺伝子には、さまざまなタイプがあります。

  1. EGFR遺伝子 (Epidermal Growth Factor Receptor):
    • 肺がんの中で最も多い遺伝子変異です。腺がんの約50%、肺がん全体の約1/3に存在します。
    • EGFR遺伝子変異に対しては、分子標的薬が使用されます。
  2. ALK融合遺伝子 (Anaplastic Lymphoma Kinase):
    • EGFR遺伝子に次いで多い遺伝子変異です。
    • ALK融合遺伝子に対しても、分子標的薬が選択されます。
  3. ROS1融合遺伝子:
    • ROS1遺伝子の融合によって引き起こされる肺がんです。
    • ROS1融合遺伝子に対しても、分子標的薬が有効です。
  4. BRAF遺伝子変異:
    • 肺がんの一部で見られる遺伝子変異です。

これらの特定の遺伝子異常に対しては、それぞれに合わせた治療法が選択されます。遺伝子型によって治療方針が異なるため、がん治療を検討する際には、遺伝子情報も考慮することが重要です。

 

1)臨床医によるがんの診断

通常、胃がんなどは、「胃カメラ」等で発見され、その後、CT(コンピューター断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像法)検査、その後、転移しいるかを調べる為にPET(陽電子放出断層撮影)検査を実施するのが、通常の検査の流れてしょう。

この検査費用も、胃カメラで1万円弱ほど、PET検査が一番高くて3万円ほどかかりますので、これ全部、検査するだけで5,6万円くらいかかってしまいます。

 

4.治療費について

がんの治療費は高額で、本当に「金食い虫」です。 「国民病」であるにも関わらず?です。 

50歳前に、「がん保険」に入っていた方が、無難でしょうね。一気に預金が無くなりますし、いつまで生存していれるか分かりませんので、家族が大変でしょう。

「心不全」で亡くなるのとは、「月と鼈」ほどの違いがあります。

そんな意味では、「心不全」で亡くなるのは「ずるい」と思います。 私の父もその死に方でした。

心不全で亡くなるには、心臓に負荷がかかれば弱るのでしょう。
例えば、タバコをバクバク吸い「肺」に負担をかけ機能を低下させる。先日問題になった「紅麹サプリメント」などを摂取すると「腎臓」に負担をかける。
そうすると心臓に負担がかかり、心不全を起こしやすくなる。

 

1)胃がんステージ3の治療費については、

具体的な金額は患者の状態や治療法によりますが、一般的には以下のような情報があります。

  • 定型手術(胃2/3以上切除)と術後再発予防抗がん剤治療を行った場合、治療費総額は約1,988,000円、1年目の治療費は約1,393,000円、2年目以降の治療費は約150,000円となるとされています。
  • これらの費用は、国民健康保険を利用した場合のもので、多くの方の自己負担額は、治療費総額の3割となるでしょう。

これらの情報は一般的なもので、具体的な治療費や請求方法は患者さんの状況や治療計画によります。詳細な情報については、治療を担当する医師や医療機関に相談です。また、医療費の支払いに関する不安や疑問がある場合は、社会福祉士や医療費支援団体などの専門家に相談することもお勧めします。

 

2)高額療養費制度とは、

医療費の家計負担が重くならないように、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。

この制度の特徴は以下の通りです

  • 上限額は、年齢や所得に応じて定められています。
  • いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。
  • 平成29年8月から、70歳以上の皆さまの高額療養費の上限額について、段階的に見直しを行っています。ただし、69歳以下の方の上限額は変わりません。

具体的な請求の方法やタイミングは、治療を行う医療機関や保険会社によります。それぞれの医療機関や保険会社により、請求の方法やタイミングは異なる可能性があります。詳細な情報については、治療を担当する医師や医療機関にご相談ください。

尚、高額療養費制度の対象外となるものもあります。
例えば、先進医療費、差額ベッド代、入院時の食事代、自由診療、入院中の生活費などは、高額療養費制度の対象外となります。

以上の情報は一般的なものであり、具体的な治療費や請求方法は患者さんの状況や治療計画によります。
詳細な情報については、治療を担当する医師や医療機関にご相談ください。また、医療費の支払いに関する不安や疑問がある場合は、社会福祉士や医療費支援団体などの専門家に相談することもお勧めします。

 

3)高額療養費制度の利用は

例えば、胃がん「ステージ3」の治療における国民健康保険の適用については、原則として保険が適用され、患者さんの自己負担額は治療費総額の3割となることが多いです。しかし、実際の治療費は患者さんの状況によって異なり、高額医療費制度の利用も可能です。

ステージ3の胃がんで一般的に行われる手術の費用は、およそ100万円から150万円程度となるケースが多いですが、これは全体の治療費であり、実際の自己負担額は所得に応じた自己負担限度額によって異なります。

例えば、70歳未満で所得区分が一般の方の場合、自己負担限度額は以下の通りです(2023年3月時点)

  • 区分ア(標準報酬月額83万円以上): 252,600円 + (総医療費 – 842,000円) × 1%
  • 区分イ(標準報酬月額53万円~79万円): 167,400円 + (総医療費 – 558,000円) × 1%
  • 区分ウ(標準報酬月額28万円~50万円): 80,100円 + (総医療費 – 267,000円) × 1%
  • 区分エ(標準報酬月額26万円以下): 57,600円
  • 区分オ(低所得者): 35,400円

これらの限度額を超えた場合、超過分は返金されることになります。詳細は全国健康保険協会の公式サイトで確認できます。

具体的な費用については、治療を受ける病院や医師に相談することをお勧めします。また、高額医療費制度の適用についても、事前に市区町村の窓口や保険者に確認しておくと安心です。

 

5.胃がんステージ3の予後は、

胃がんステージ3の予後は、患者の一般的な健康状態や治療の効果によりますが、一般的には以下のような情報があります。

  • ステージⅢの胃がんはかなり進行した状態です。しかし、遠隔転移がないので、手術によってがんを切除することも可能です。
  • ステージⅢの胃がんの5年生存率は、サブステージによって大きく異なり、一般的には約20%から50%の範囲にあります。
  • 「国立がん研究センター」発表の「がんの統計 ’16」によると、胃がんのステージ別の5年生存率は以下のようにまとめられています。
    • ステージⅠ:87.3%
    • ステージⅡ:58.9%
    • ステージⅢ:42.1%
    • ステージⅣ:6.6%

これらの情報は一般的なものであり、具体的な予後は患者さんの状況や治療計画によります。
詳細な情報については、治療を担当する医師に相談です。また、医療費の支払いに関する不安や疑問がある場合は、社会福祉士や医療費支援団体などの専門家に相談することもお勧めします。

 

最後に、

ステージ3から、4に上がると、5年以内の生存率がぐんと少なくなります。
2に近い3なのか?、4に近い3なのか?この辺は、人によって全然違います。ステージ3で、5年以上生きている方も、私の周りのお父さんでも2,3人居ますし、舌癌で、数か月で、先日、亡くなった同年代の方も居ます。

やはり、長く生き残れるかは、転移の状況と癌の種類、箇所、進行状況にもより、人それぞれ、変わってくるように思います。絶対、生き残れるかは、「命根性が汚い」のか? 改善しよう、直そうとする気持ちが素直に働いてそんな結果になるのかは、その人、次第ではないかと思いますがどうでしょう。

いずれにしても、遅かれ早かれ、ヒトは死ぬ運命にあるのは、確実で、死ぬまで金のかかる病気で死ぬより、心不全などで、苦しまずに死ねるのが、残された人達にとっても、手間や金がかからず良いのではないのかと思いますが、そうは思い通リには死ねないのです。 ここが厄介なところです。

 

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