【書籍紹介】 ミッシングワーカーの衝撃:    働くことを諦めた100万人の中高年

2020年3月11日、
本日の書籍紹介は、ミッシングワーカーの衝撃」: 働くことを諦めた100万人の中高年 NHK出版新書 です。

1945年3月10は第二次世界大戦中の東京大空襲、2011年3月11日は東北地方太平洋沖地震で、もう10年が経つんですね。 亡くなった方が大勢いらっしゃいますが、ご冥福をお祈りいたします。

 

お昼に、三省堂で本書を購入して、バスの中、仕事帰りのスタバにて、一気に読んでしまいました。

ミッシングワーカーとは、「消えた労働者」の意味です。

ひきこもりの数は、15歳から39歳に限った場合の推計人数が、日本国内で50万人以上、さらに40歳から60歳前後の中高年世代を対象する調査をすると61万人で、合わせると百万人を超えてしまいます。

雇用統計にすら反映されず、労働市場から“消えた”状態となっている中高年たちの存在です。つまり、国の失業率の計算にも入ってないのです。

ミッシングワーカーの衝撃」: 働くことを諦めた100万人の中高年

– 目 次 –
第一章 「ミッシングワーカー」とは何か
第二章 労働者はいかに社会から「消える」か
第三章 脱落するリスクは誰にでもある
第四章 専門家の視点から構造要因に迫る
第五章 「ミッシングワーカー」を脱するために
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■「中高年ひきこもり」で、外出の頻度を訪ねた設問では

①仕事や学校で平日は毎日外出する
②仕事や学校で週に3~4回外出する
③遊び等で頻繁に外出する
④人づきあいのためにときどき外出する
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⑤普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する
⑥普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける
⑦自室からは出るが、家からは出ない
⑧自室からほとんど出ない

「ひきこもり」状態というのは、⑤~⑧の状態のことを云うそうです。
ですが、ほとんどの人は、自宅に閉じこもっているわけではないのです。

問題は、「社会との接点を持てない」ということ、つまり「長期間働かず、社会から孤立する中高年」のことを「ミッシングワーカー(消えた労働者)」というようです。

 

この問題は、他人事ではなく、正規、非正規、自営業者でも脱落するリスクは誰にでもあるように思います。

実際に、取材班が訪ねて行って、支援された人に会うと、社会に出てゆく人もいますが、このひきこもりの期間が長いと、不摂生がたたり、いざ、再就職できても、体を壊す場合があり大変なようです。

ですので、長期に渡り、ひきこもりの状態にしておかないで、早期に支援する必要があることもわかりました。

これから人口がどんどん減少して、労働人口が足りなくなると言われているのに、失業者では無く、百万人も就労できない人たちが居るのです。

 

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