2022-02-28、
本日の書籍紹介は、頭の配線がおかしい大国のトップが、いまどき他国に軍事侵攻しようとしていますので、愚かで悲惨な状況になった世界大戦の歴史「第二次世界大戦秘話」―20世紀の悪夢 伊豆信義(著)を紹介します。
この書籍は、過去の戦争で、巻き込まれた欧州の周辺諸国はどの様な状況だったのか、それぞれ、どのような行動をとったのかが記載されためずらしい書籍です。
やはり、過去にも、民衆、国民から選ばれた、頭の配線のおかしい「バケモノ」の様な支配者が祭り上げられて、どんでもない事をしでかしました。 歴史は繰り返すのです。 懲りずに、バケモノの様な奴が、また現れてしまい、誰も止められない状況に陥っている状況でしょうか。
人間は、一人一人、弱い存在です。「化け物」の様な奴に毎度の様に操られてしまい、思考停止して、その悪に引きずられて、誰も止めることができなってしまいます。
挙げ句の果てには、ヒットラーの取り巻きの幹部たちは、エルサレムの裁判でアイヒマンなどは「ユダヤ人たちが憎かったわけではなく、命令を忠実に実行していただけだ」と言い張るのです。 人間は、実に都合よくできていて、いつでも、勝手に「思考停止」できるのです。
人間は、どんなに「善人」面をしても、思考を停止すると「悪」に染まることがあるという事です。 「スタンフォード監獄実験」、「ミルグラム実験」でも明らかです。
人は、条件が整えば、誰でもアイヒマンになり得るという事です。
—関連記事—
・頭の配線のおかしい「バケモノ」に支配されてしまう、普通のクズ人間(思考停止した凡人)
・【書籍紹介】「悪と全体主義」―ハンナ・アーレントから考える 仲正 昌樹(著)
<目次>
1 独ソ戦以前
2 大国のエゴ(ポーランド、バルト三国の悲劇)
3 ヒトラーの野望
4 モスクワ危し
5 レニングラードの攻防戦
6 最大の版図(北極海からコーカサスまで)
7 カチンの森の物語とワルシャワ蜂起
8 戦中閑話
9 リリー・ヤコブ(アウシュヴィッツ物語)
10 ナチスのユダヤ人政策
11 ドイツ、日本の崩壊
12 捕虜物語(ウラソフ将車;脱走捕虜の新戦線)
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ポーランド、フィンランド、ノルウエー、デンマーク、オランダ、ベルギー、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)などの周辺諸国は特に翻弄された様子が描かれています。
すごいなと思った点は、国が侵略しようされると、思わぬ国が猛然と戦う軍隊があり、また、内部で3つに分裂して戦う国もあり、様々な事情を抱えて、戦闘していた事が分かりました。
私はまだ生まれていませんが、1940年前後に、歴史が戻ったような錯覚さえする様な事が起こっている気がします。
<「戦争の悲惨さを語り継ぐ」ことの愚かさ>
日本でもそうですが、戦争の悲惨さを語り継ぎ、二度と戦争を起こさない様にしようとしていますが、そうではなく、本当は、人間がいかに愚かで、弱いかを語り継ぐ必要が有るのです。なぜ、強いものに巻かれて、「思考停止」してしまうのか? です。
愚かな「大衆」が、なせ、戦争に巻き込まれるかを「語り継ぐ」べきなのですが、どんなに文明社会が進んでも、「思考を停止した大衆」が存在する限り、また同じことを繰り返すのが人類なのかもしれません。
年に1冊の書籍も、自腹で購入して読む事も無い、自分の「無知」さにも気が付かない、バカが世の中の大半を占めていますので、いかんともしようがありません。
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