2021年2月7日(日)、
本日の書籍紹介は、LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 吉森 保 (著) です。
人生40年と言っていた時代から、百年あまり経つと、人生100年と言われる時代が、到来しています。
人生100年と言われるが、それはただ、全体の寿命が延びただけの話で、人類が長生きすることによって、生じた生物学的、社会的な問題は、まだまだ、解決される方向に向かっているが、まだまだです。 しかも、気候変動という地球規模の変動が起こり、それが、人類のせいだ、いや、人類のせいではないなど、議論が、科学が、まだ、ファクトがどこに有るのか、追いついていません。
若い人たちは、あまり、考えることも無いでしょうが、そうでもないのです。 社会保障費だって、税金です。 年寄りたちが、死ぬ間際まで、元気で居れば、医療費なんて少なくて済むのです。
いずれは、自分も含めて、歳をとるのです。そうなった時、元気でいられるか?
生物、動物とは、自分とは何者なのか? 体は、細胞は、どんなメカニズムで生きているのか、現状の生命科学で、知りうる知識を身に着けておくことは、将来の為にも必要な事でしょう。
この本は、世界的生命科学者が、細胞の話といった生命科学の基本から、抗体やウイルスの話、そして、最先端の知見を、極めて分かりやすく教えてくれる本です。
どんな病気も、体の最小単位である「細胞」がまず悪くなることなので、その基礎である細胞の理解をまず足掛かりにして、この書籍を読み終わると、様々な「体」にまつわる生命現象が理解できるようになってきます。
重要な事柄をとても分かりやい文章で説明していますので、素晴らしい書籍です。
筆者は、生命科学者、専門は細胞生物学で、大隅良典先生が2016年にノーベル賞を受賞して話題になって「オートファジー」の共同研究者でもあり、世界的権威でもあります。
<目次>
科学が発展しすぎた時代に、まどわされず、自分で考えるための基礎教養
第1章 科学的思考を身につける
「科学的思考」はこれからの時代に欠かせない
遺伝子組み換え表示があると、買わないほうがいいの?
最強ツール「相関」と「因果」
第2章 細胞がわかれば、生命の基本がわかる
細胞ひとつひとつに全情報が入ってる
遺伝子とDNA、ゲノムの違いが言えますか?
生命の特徴は、階層性と動的平衡
生き物はみんな違うのが大事
第3章 病気について知る
病気のときは、必ず「細胞が悪くなっている」
ウイルスと抗体とはそもそも何だろう
人間は死ななくてよくなるかもしれない
細胞は時に自殺する
第4章 細胞の未来であるオートファジーを知ろう
オートファジーは、細胞を「若返らせる」機能
脂肪が多いものを食べるとオートファジーが働きにくくなる
第5章 寿命を延ばすために何をすればいいか
寿命を延長することをすると、オートファジーが活性化する
オートファジーはシミ、シワにもいい
納豆、キノコ、赤ワインとチーズがいい
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日本で、この1年間コロナ禍で亡くなる人は、現在では1万人ほどですが、「癌」で死亡する人の数は、なんと年間約37万人です。
コロナ禍で、連日、今日は何人死亡したと伝えているが、「癌」で死亡する人の人数も毎日、発表すればいいのです。 そうすれば、事の重大さが、よくわかるようになるでしょう。「癌」は、感染しないから関係ないか?
■「寿命」が延びたことによる弊害を上げれば
・バカは、100年生きても、やはりバカは一生同じ。
・バカが、なかなか減らないし、それどこか、少子化だが増殖している。
・バカが、多勢に無勢ですので、増々のさばる時代が来てしまった。
更に問題なのが、そんな親に育てられた、バカ動画、バカ漫画、バカゲームしかしない、半径5m以内しか認識できない、「ゾンビ」レベルの国民が、「スマホ」と云うオモチャを与えられ増幅している。
■生命科学と言えるのか? こんな記事もあります。
■急増する個人間の精子直接取引─「自分で精子を選びたい」「遺伝子を残したい」男女の思い
■「イケメン大卒者の精子」が“売り切れ”続出─パンデミックで枯渇する精子バンク
コロナ禍とテクノロジーの広がりによって世界中で「精子」提供のあり方が変わり、個人間での取引が増えている様です。
—関連記事—
・【書籍紹介】細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり 武村 政春 (著)
・「人類の進化」に関係した、DNAの変異に関する不思議なお話です。
・【書籍紹介】 これからの時代を生き抜くための生物学入門 五箇公一 (著)
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