2022-04-12、
本日の書籍紹介は、ルポ・収容所列島: ニッポンの精神医療を問う 拉致・監禁まがいの「医療保護入院」で精神病院に強制移送される現実です。 東洋経済オンラインで2700万PV突破の人気連載「精神医療を問う」を書籍化したものです。
この書籍を読んで、最初に感じたことは、ここまでやりたい放題やっているのなら、「児童相談所」などで、手をこまねいているDV・虐待の精神(脳)がおかしい加害者にも適用して、即刻、拉致・監禁まがいの「医療保護入院」で精神病院に強制移送すればいいのでは?と思ってしまいます。
それくらい強烈で「人権無視」のやり口で、猛獣を檻の中に閉じ込めて、おとなしくさせるのと、ほぼ同じです。始末が悪い、その猛獣使いは資格を有した頭の配線のおかしい、精神保健指定医「精神科医」なのです。まともな先生も、もちろん居るでしょうが、こいつら「質(たち)」が悪すぎる。
1.日本特有の精神医療(日本の精神科病院はやりたい放題)
日本の精神科病院を取り巻く現状は、他の先進諸国と比較して異常な点ばかりだ。なぜ、世界標準からかけ離れた日本特有の精神医療がまかり通っているのか
病院や家族が、悪意に満ちていれば、ある日、突然、家に押しかけてきて、拉致されて、精神病院に強制入院させられてしまうのです。しかも、警察に通報しても取り合ってくれないのです。
これは、警察が犯罪者を逮捕する為に、朝駆けで確保するのとほぼ同じで、自分の「嫁」が、旦那の頭がおかしくなったので「医療保護入院」させてほしいと云えば、旦那は、精神病院に強制入院させられてしまうのです。危ない、危ない、「狡猾」な奴なら、やりかねないし、現状、それが出来てしまうのです。
「医療保護入院」を悪用する親族が居れば、あなたも、あっという間に精神病院に閉じ込められるのです。
これは厚生労働省、精神医療業界だけでは、問題を解決することは不可能に近く、なぜなら、利権に絡んだ、関連議員も多数いるだろうから、誰かが、メスを振るわなければ無理でしょう。 本当は、国民が大きな声をあげるべきなのですが、いかにひどいか、実態を認識できていません。 つまり、精神医療の関する法律を変える大きな力がない。
<目次>
プロローグ 日本の精神医療が抱える深い闇
第1章 問答無用の「長期強制入院」
第2章 拉致・監禁まがいの「精神科移送」
第3章 死にまで至る「身体拘束」
第4章 本人の意思を無視した「薬漬け」
第5章 子どもの未来を奪う「薬物依存」
第6章 本末転倒の「福祉行政」
第7章 消極的な「情報開示」
第8章 密室化で「虐待横行」
第9章 反省なき「収容所列島」
エピローグ 門外漢が問題提起に取り組む意義
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この書籍、出たばかりでしたが、「紀伊國屋書店」で探すと、一般書籍の棚ではなく、医療関係の書籍が置いてある領域に平積みされていて、思わずどこに有るの?と店員さんに聞きました。通常の社会問題を扱うような棚にもちゃんとおいて欲しいものです。この辺が書店によって、何を考えているのか、?マークが付きます。書籍の分類って難しいですが、その辺が書店のインテリジェンスを感じる部分でもあります。
精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、日本の中で400万人を超えている。そして精神病床への入院患者数は28万人。精神病床は34万床あり、世界の5分の1を占める。
※福島、原発事故後に、発覚した事
2011年3月11日、東日本大震災後に、原発事故で放射能漏れを起こし、周辺、住民が避難しましたが、このあたりに点在していた「精神病院」の患者たちが、他の病院に避難していましたが、これが少し収まり、元に戻そうと、一人の医師が主導して振り分けしようとすると、入院しなくても良い人が、多数存在していて問題になりました。
これは、NHKの『クローズアップ現代』(2014年7月24日放映)番組でしたが、家族も家族で、引き取りを拒否する家族も居て、グループホームなどで生活するしかない人も居ました。
日本の場合、「愚民」が多いので、手を余して、このような人たちは、昔は「座敷牢」に閉じ込められ居ました。 その後は、精神病院で預かってくれることを良い事に、どんどん増え続けで、精神病床は34万床あり、世界の5分の1を占める状況になっています(2017年厚労省調査)。
日本の場合、所詮「愚民」のくせに、社会生活の中で、同調しない人間を恐れて、閉じ込めておくのが一番と考えているのでしょう。それが最終的には、医療と議員の関係にある。
いかにも「愚民」らしい「小賢しさ」で、この辺の考え方は、今も昔も変わらないのです。世界標準の「人権」なんて関係ないのです。
いかにも「タコつぼ」社会なのは、今も変わっていないのです。そして「タコつぼ」の中身は「愚民」なのです。
2.日本にもかつてあった、旧「優生保護法」
欧米や日本でもある「優生保護法」と云う名の危険な法律が存在したのです。
これまで人類は、優生学的な思想により「障害者や移民、ユダヤ人といったマイノリティへの差別や排除、抹殺」を繰り返してきた。
ドイツでは、「ユダヤ人虐殺」の問題以前に、障碍者に対する迫害がひどかったのですが、このことは、あまり知られていないのです。
第二次世界大戦の終結以降も、アメリカ、北欧、日本でも障碍者に対する不妊手術が行われるなど、福祉政策の一環として優生学的施策が続いたのです。しかし、1970年代以降、優生学は大きく批判されるようになり、「民族衛生」や「絶滅政策」といったナチスの政策と結びつけて認識されるようになり、廃れた。
集団に対する優生学・思想は廃れたが、個人の自己決定としてどのような子供を産むかという問題は新しい優生学として続いている。
1)優生学
日本では「ハンセン病患者の隔離政策」がその典型といえるのです。
<目次>
第1章 甦る優生学
第2章 優生学はどこから来たのか
第3章 ナチス・ドイツの優生政策
第4章 日本人と優生学
第5章 無邪気な「安楽死政策」待望論
第6章 能力や性格は遺伝で決まるのか
第7章 “アフター・コロナ”時代の優生学
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とは、一般に「生物の遺伝構造を改良する事で、人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される。
まず、優生学は、2つに分類されています。
■消極的優生学:子孫を残すに相応しくないと見なされた者が子孫を残すことを防ぐ。
「望ましくない形質または遺伝的欠陥を伝達しそうな人々の生殖を規制しょう」という考え方。 (ハンセン病)など。
■積極的優生学:子孫を残すに相応しいと見なされた者がより子孫を残すように奨励する。
「すでに生まれた人間ではなく、生まれる前の段階でなんらかの操作を加え、優秀とみなされる資質を備えた人間を多く生むようにする」という考え方。 現代は、クリスパーキャスナインなど、「遺伝子操作」技術が進歩して可能になってきていますので、危ないのです。
この優生学と優生保護法は、くせ者なのです。 「ダイバーシティ」など、くそくらえと云った考え方なのです。
「人類学」的には、多様性があるから、人類は存在できて、繁栄できるのです。排除などおこがましいのです。
※精神科は今日も、やりたい放題 医者が教える、過激ながらも大切な話 (PHP文庫)
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