2024-06-18、
本日の面白記事とひとりごとについてです。
人間の出生を否定する“反出生主義”とは 「幸せがあっても崩れる。なら最初から存在しないほうがいい」
「出生率」が過去最低の1.20を記録するなど、「少子化」が深刻化する中、今、注目を集めているのが「反出生主義」。
つらいことや苦しいことが多いこの世の中に、新しい命を産み落とすべきではない――つまり「全ての人間は、子どもを産むべきではない」という思想だ。ただ、あくまで「人間が生まれること」への問題視であり、今を生きる人々に自死を促すものではない。
1.反出生主義とは?
「反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ)」又は「アンチナタリズム」とは、生殖を非倫理的と位置づける見解です。この種の考え方は、古今東西の哲学・宗教・文学において綿々と説かれてきました。とりわけ、アルトゥル・ショーペンハウアー、エミール・シオラン、デイヴィッド・ベネターが反出生主義者として知られています。
1)反出生主義には主に二つの種類があります。
- 誕生否定:「人間が生まれてきたことを否定する思想」
- 出産否定:「人間を新たに生み出すことを否定する思想」
これらの思想は、古今東西の哲学・宗教・文学において綿々と説かれてきました。
但し、それらをまとめて「反出生主義」と呼ぶようになったのは21世紀の哲学においてであり、21世紀の哲学者「デイヴィッド・ベネター」は、誕生は生まれてくる人にとって常に害であるとし、人類は生殖をやめて段階的に絶滅するべきだと主張しました。
なお、反出生主義は「暗い/怖い」思想と感じるかもしれませんが、それは人を死に導いたり、苦痛に追いやったりするものではありません。
むしろ、今、生に苦痛を抱いている人々に対し、その苦痛を再生産させない方法として提案されたものです。また、自分は出生主義者だと言う人の中にも、反出生に共感したり、関心を持つという人もいるでしょう。そうした人にとっては、反出生主義を考えることが転じて「生きる意味」をより深く追求するきっかけになる可能性があります。このように反出生主義は、だれもがぶつかる「生」についてのさまざまな問いの補助線のような存在となりうる思想なのです。
最後に、
私も知らなかった「言葉」を紹介しましたが、現在、私の状況は、病気の治療で苦しい思いをしていますが、「幸せがあっても崩れる。なら最初から存在しないほうがいい」とは、未だに思えない、まだ、苦しみが足りないからだろうか? 苦しくても、自分の体を動かし、自由に行動できているからではないかとも思います。 人間の体も「生命体」ですので、苦しみが無く、命が消えるまで生きて行けると思う事自体が間違っているのではないかと感じます。
■人と動物の違いは、「宗教」や「貨幣」など「幻想」を信じる心が有るか。希望を持ってるかどうか。
■世の中は不平等だらけです。
世の中が「平等」であるとは言えないが、平等を追求することは重要であり、多くの社会がその目標に向かって進んでいますが、実現するのは不可能でしょう。
■どんな生き物も、産まれた瞬間から「はかない命」を背負って生きて行くのが、宿命だと思います。
体内の細胞は「アポトーシス」と言う機能を有していますので「自死」しますが、正常な人間は、なかなか「自死」できないのです。 大抵の場合、「うつ」になり、脳の配線やネットトークを流れる脳内伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン)が正常にゆきわたらなくなった時に、全てではないが「自殺」してしまう状態になってしまうのです。
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