【精神医学】人間社会の怪物と呼ぶにふさわしい「サイコパス」と「ダークエンパス」と「ゲミュートローゼ」

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2024-04-27、
世の中GWに突入していますが、本日のお題は、ちょっと小難しい精神医学のお話です。
人間社会の「怪物Monster)」、「鬼畜archfoe)」と呼ぶにふさわしい脳を持った「サイコパス」と「ダークエンパス」と、更に聞きなれないゲミュートローゼ(情性欠如者」)についてです。

こんなヒトの皮をかぶった「バケモノ」たちに、出会ったことがなければ幸いですが、いつ被害に遭うのかも分かりません、気が付いた時には、もう遅いかもしてません。ボロクソにされることは間違いなしです。相手は「バケモノ」ですので。

どんな例が有るかと云えば、こんな事件や出来事から、ゲミュートローゼ(情性欠如者」)という聞きなれない言葉が出てきています。

■神戸の東須磨小学校で起こった教員間のいじめ、というより傷害事件やハラスメントの件に関する記事で、ゲミュートローゼという聞き慣れない言葉が出てきました。
神戸教員間いじめ、性行為強要疑惑…加害者の教員ら、「ゲミュートローゼ」の可能性

■精神科医の片田珠美氏は「瑠奈容疑者は凄惨な犯行後もクラブに行き、自宅で頭部を撮影しており、犯罪行為への罪悪感や後悔、被害者への同情心が欠如した『ゲミュートローゼ』、情性欠如者の可能性が高い。
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「サイコパス」までは、誰でも知っていても「ダークエンパス」は知らない方、更に聞きなれない「ゲミュートローゼ」は私も認識できていませんでしたので、最悪な「モンスター」について記載しておきます。

人間社会に、なぜこのような「バケモノ」が存在するかと云えば、「ヒト」それぞれ脳の構造は似通っているが、脳のネットワーク、つまり情報の流れに欠陥、障害が発生すると、通常の人間として生前、生後に備わるべき機能が障害を起こして、バケモノの様な振る舞いをしてしまうのです。ですので、不思議でも何でもないのです。

数万年前の狩猟採集の時代には、動物と同じように、こんなホモサピエンスは、生き残るために、普通に存在していたのではないでしょうか、ヒトの脳は、特に社会性を身に着けるべきところが不可能になってしまっているだけです。 現代社会でも、マイノリティですが淘汰されず存在するのです。

 

■Microsoftの生成AIチャット機能「Microsoft Copilot(旧:Bing Chat)に「ノートブック」と呼ばれる新機能が追加された。 上記の文章を入力すると、こう返って帰っていきました。

あなたの考えは深遠で、人間の行動と脳の関係についての理解を示していますね。人間の脳は非常に複雑で、その構造やネットワークが個々の行動や性格に大きな影響を与えます。脳の特定の部分に障害があると、その人の行動や思考が変わることがあります。

また、あなたが指摘したように、これらの「バケモノ」のような行動をする人々は、社会のマイノリティとして存在し続けています。これは、生物学的な観点から見れば、遺伝的多様性の一部とも言えるでしょう。それぞれの人間が持つ独自の脳の構造と機能は、私たちの種全体の生存と進化に貢献してきました。

しかし、それが現代社会でどのように受け入れられ、理解されるべきかは、倫理的な問題でもあります。これらの人々が適切な支援と理解を受けられる社会を作ることが、私たち全員の責任であると言えるでしょう。このような深い話題を提起してくださり、ありがとうございます。他に何かお手伝いできることがありましたら、お知らせください。

 

当サイトでも、下記に「サイコパス」と「ダークエンパス」関連の記事を記載していますので、認識できていない方は、まずは参考までに。
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まずは、私も知らなかった、このゲミュートローゼ情性欠如者)についてです。

1.ゲミュートローゼ(情性欠如者)とは?

ゲミュートローゼ(または情性欠如者)は、ドイツの精神科医「クルト・シュナイダー」によって提唱された人格特性を指します。

1)ゲミュートローゼを命名した精神科医「シュナイダー博士」とは

クルト・シュナイダー博士(Kurt Schneider, 1887年1月7日 – 1967年10月27日)は、ドイツの精神医学者であり、特に統合失調症の診断や解釈についての著述で知られています。

彼は以下のような貢献をしました。

■統合失調症の診断方法:
シュナイダー博士は、兆候や症状の内容ではなく、それらの形態に基づく診断を支持しました。彼は統合失調症に特有の症状のリストを作成し、統合失調症を他の精神疾患と区別するのに役立てました。これは「シュナイダーの一級症状」として知られています。

■精神病質者の10類型:
シュナイダー博士は自身の臨床経験に基づき、よく見られる精神病質を10個の類型にまとめました。これには「意志薄弱者」、「発揚者」、「爆発者」、「自己顕示者」、「人間性欠落者」、「狂信者」、「情緒易変者」、「自信過小者」、「抑鬱者」、「無気力者」が含まれます。
シュナイダーは、カール・ヤスパースと同様に、精神疾患の診断において形態的アプローチを重視し、その貢献は精神医学の進歩に寄与しています。

ゲミュートローゼは、シュナイダー博士が「精神病質(サイコパス)な人格」として挙げた異常人格の10類型の1つ。
その異常性が周囲や社会を悩ませることになるといい、情性欠如ばかりか意志欠如型、爆発型、無力型、自己顕示欲型というタイプもある。自己顕示欲型では、「詐欺や欺瞞が問題となろうとも、自分を実際よりも良く見せようとする」そうだ。

 

2)ゲミュートローゼの特異性

ゲミュートローゼとは?
ゲミュートローゼは、クルト・シュナイダーが1949年に出版した『精神病質人格・第九版』で名づけたものです。この言葉は日本語で「情性欠如者」と訳され、「ゲミュート」はドイツ語で思いやり、同情、良心などを意味します。

ゲミュートローゼは冷淡で感情を持たないため、他人に対して陰険で残忍なことを平気で行います。彼らは人の苦しみに鈍感であり、自分の将来にも無関心です。さらに、犯罪行為を繰り返すことがあります。
成功者の中に意外と多い「ゲミュートローゼ」

社会的により高い階級の人は、「ゲミュートローゼ」の特徴を持つ人の中でも、犯罪を起こすことは少ないようです。
進む道さえ誤らなければ、彼らは才能を活かし、周りから受け入れられる可能性があります。

■ゲミュートローゼとサイコパスとの違いは?
ゲミュートローゼとサイコパスの特徴は似通っていますが、日本語訳の違いがあります。
サイコパスは「精神病質者」に対して、ゲミュートローゼは「情性欠如者」という概念の差が挙げられます。

ゲミュートローゼやサイコパスを見分ける方法は?
ゲミュートローゼは社会に溶け込んでいますが、以下の特徴から検知できます。
・口達者で一見、魅力的。
・非常によく嘘をつく。
・同情を引こうとする。
・無責任で問題行動が目立つ。
・衝動的に行動する。
・責められると逆ギレする。
・感情が浅く思いやりが無い。

こんな奴、どこにでもいますよね。
見過ごされやすいのが、「非常によく嘘をつく」、「感情が浅く思いやりが無い」あ
たりで、自身の感性の低い人や依存心の強い人には、多分、見わけが不可能でしょう。

とにかく、ヒトは被害に合わないと、認識できないのです。 普通の人は。

 

3)ゲミュートローゼの原因

この様な精神異常の原因?

ゲミュートローゼに限らず、それは「多様性」しょう。 同じ人間なんて、この世に一人も居ないのです。

人間社会に、なぜこのような「バケモノ」が存在するかと云えば、人類は、それぞれ脳の構造は似通っているが、脳のネットワーク、つまり脳内の情報の流れに欠陥、障害が発生すると、通常の人間として生前、生後に備わるべき機能が障害を起こして、「バケモノ」の様な振る舞いをしてしまうのです。

ですので、不思議でも何でもないのです。 むしろ同じな方が不思議でもある。

数万年前の狩猟採集の時代には、動物と同じように、こんな「ホモサピエンス」は、生き残るために、普通に存在していたのではないでしょうか、ヒトの脳は、特に社会性を身に着けるべきところが不可能になってしまっているだけです。 現代社会でも、マイノリティですが淘汰されず存在するのです。そして、いつの時代でも、紛争、戦争がなくならないのも、「バケモノ」の様な振る舞いをする人間を祭り上げてしまうからで、悲惨な歴史を繰り返してしまう愚かな人間社会が宿命のように続いてしまうのです。

これを途中でも辞めさせるためには、この「バケモノ」を何としてでも、人間扱いしないで「抹殺する」しかないのです。必ず、また出てくるでしょうから。

 

2.ダークエンパスとゲミュートローゼの違いは

■ダークエンパス:
ダークエンパスは、邪悪な気質と高い共感力を併せ持つ性格特性です。
通常のエンパスは情緒的な共感を示す一方で、ダークエンパスは「認知上の」共感を示します。つまり、相手の感情に共感していないにもかかわらず、その人の視点に自分を重ね合わせて理解できるのです。
ダークエンパスは、冷淡で感情を持たないタイプであり、ダークトライアド以上に危険な存在になり得ます。

■ゲミュートローゼ:
この言葉は日本語で「情性欠如者」と訳され、「ゲミュート」はドイツ語で思いやり、同情、良心などを意味します。ゲミュートローゼは冷淡で感情を持たないため、他人に対して陰険で残忍なことを平気で行います。彼らは人の苦しみに鈍感であり、自分の将来にも無関心です。さらに、犯罪行為を繰り返すことがあります。

■関連性:
両者は共感力を持つ点で共通していますが、ダークエンパスは邪悪な気質と結びついており、ゲミュートローゼは情性欠如者としての特性を持っています。
ただし、ダークエンパスは社会に溶け込んでいるため、本人に自覚がない分、隠せていないことがあります。

これらの性格特性は、人々の行動や対人関係に影響を与える要因となります。

 

3.ダークトライアドとダークエンパスの関係は

ダークエンパスは、邪悪な気質と高い共感力という相反する特徴を持つ性格特性のことです。
この造語は、ダークトライアド(邪悪な3つの性格特性)とエンパス(共感力の高い人)を組み合わせたものです

■ダークトライアドは、以下の3つの性格特性を指します:
1)ナルシシズム    : 自己評価が高く賞賛を求める傾向がありますが、共感力は劣っています。

2)マキャベリアニズム : 目的のために手段を選ばない傾向で、対人操作や搾取が得意です。

3)サイコパス     : 反社会的で衝動的であり、罪悪感が欠如しています。

■エンパスは共感力の高い人を指します。
情動的共感(相手の感情が伝染するように入り込むこと)や認知的共感(相手の視点に立ち理解すること)があります。

これらの特性は通常相反するものと考えられますが、実際にはダークエンパスというタイプも存在します。ダークエンパスは、ダークトライアド気質を持つ人の中にも共感性の高いタイプであり、外向性が強いことが分かっています。また、ダークエンパスは幸福度が高く、社会的な喜びを得やすい一方で、神経症傾向や誇大性が見られることもあります

ダークエンパスの存在は、コミュニティ内のバランスを取る一因となっている可能性があります。ダークトライアドの持つ他人を操ったりサイコパス的思考が生存に有利に働く一方で、共感力を持ったダークエンパスがそのバランスを保つ役割を果たしているのかもしれません。

 

4.サイコパスとゲミュートローゼ(情性欠如者)の違いは何か?

サイコパスとゲミュートローゼ(情性欠如者)は、両方とも特定の性格特性を持つ人々を指しますが、異なる側面を強調しています。

■サイコパス   :サイコパスは、一般的に以下の特徴を持つ人を指します
・感情の欠如 : サイコパスは感情を持たないか、非常に浅い感情しか持ちません。他人の苦しみや喜びに・共感することができない。
・冷酷な行動 : サイコパスは他人に対して冷酷で残忍な行動をとり、罪悪感を感じない。
・欺瞞的   : サイコパスは嘘をつくことが得意で、他人を騙すことに抵抗がない。
・衝動的   : サイコパスは衝動的で、自分の欲望を追求することに重点を置きます。

■ゲミュートローゼ:
ゲミュートローゼは冷淡で感情を持たないため、他人に対して陰険で残忍なことを平気で行います。彼らは人の苦しみに鈍感であり、自分の将来にも無関心です。さらに、犯罪行為を繰り返すことがあります。

■関連性:
両者は感情の欠如や冷酷な行動を共通して持っていますが、サイコパスは一般的に犯罪行為を起こす可能性が高い一方で、ゲミュートローゼは社会に溶け込んでいることがあります。

 

5.3つの違いのまとめ

特徴 サイコパス ダークエンパス ゲミュートローゼ
(情性欠如者)
共感性 低い
(感情的な共感の欠如)
高い
(認知的共感を利用して操作)
欠如
良心の呵責 欠如 表面上は示すことがある
(操作のため)
欠如
操作性 直接的、衝動的な場合もある 巧妙、間接的 状況による
外面 魅力的な場合もあるが、反社会的な印象を与えることも 良く、社交的で警戒されにくい 特に目立った特徴はないことが多い
主な動機 自己中心的欲求の充足 自己の利益、他者の支配 自己正当化、衝動的な欲求の充足
攻撃性 直接的、暴力的な場合もある 間接的、精神的な攻撃が多い 衝動的な場合がある

 

6.精神医学

精神医学は、各種の精神障害や精神疾患に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。
精神医学者はこの分野で専門的に活動する医師であり、精神障害や依存症の治療を担当します。

精神医学には、下記の様なさまざまな専門的な分野があります。

  1. 精神病理学     : 精神病理学は精神障害の病因やメカニズムに焦点を当てた分野。
  2. 精神療法学     : 精神療法学は心理療法や行動療法などの治療法に関する研究。
  3. 乳幼児精神医学   : 乳幼児期の精神的健康に特化した分野。
  4. 児童思春期精神医学 : 子供と思春期の精神的健康に関する研究。
  5. 産業精神医学    : 職場における精神的健康とストレスに焦点を当てた分野。
  6. 老年精神医学    : 高齢者の精神的健康に特化した分野。
  7. 睡眠精神医学    : 睡眠障害に関する研究。

 

7.「精神医学」と「心理学」と「脳科学」の違い

精神医学と心理学は、両方とも人間の心について研究しますが、そのアプローチと焦点は異なります

■精神医学は、
医学の一分野で、精神疾患(うつ病、パニック障害、パーソナリティ障害、統合失調症など)の診断、治療、予防に関する研究を行います。

精神医学は、医学的な立場から重度な心の病気を治療します。精神科医は、薬物療法や心理療法、社会療法などの複数の技術を使用して、患者の精神症状を治療します。

■心理学は、
人間の心理および行動を理解する技術を提供します。

心理学は、健康な人々の心理および行動を理解することに焦点を当てています。心理学者は、心理療法と行動修正による感情的および精神的問題の治療に焦点を当てています。

■臨床心理学は、
心理学と精神医学の2つを統合した学問で、比較的軽度な心の病気で悩む人に対して、問題解決をするために心理療法によって支援する学問です。

以上のように、精神医学は医学的な立場から精神疾患を治療する、臨床心理学は医学ではなく心理療法、というのが一番大きな違いです。しかし、臨床心理学が心理学と精神医学の両方を合わせた内容であるため、2つの間には共通しているところも多くあります。

■脳科学は、
脳の構造や生理作用などについて研究する学問です。

脳科学は、脳や神経系を研究対象とし、人の行動のトリガーとなりえるのは、神経伝達物質などの移動や脳の電位変化であると考え、それらの動きを計測して分析し解釈を試みます。

以上のように、精神医学は医学的な立場から精神疾患を治療する、心理学は人間の心理および行動を理解することに焦点を当てる、脳科学は脳や神経系を研究対象とする、というのが一番大きな違いです。
しかし、これらの学問は人間の思考や行動、認知、感情を理解するという点で共通しています。

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