【書籍紹介】発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書 602) 井手正和(著)

2022-12-27、
【書籍紹介】発達障害の人には世界がどう見えるのか  井手正和(著)

著者は、実験心理学、認知神経科学が専門の学者で、発達障害の特にASDに関する研究者で、今までの書籍とは視点を変えた研究成果をわかりやすく記載しています。
特に、感覚過敏、感覚鈍麻(どんま)など、脳神経学的にどんな状態になっているのかが記載していますので、ASD者が、定型発達者とは、違った感覚で、周囲を捉えていることが分かる一冊です。

脳機能の特性は、人それぞれ違うのですが、どう違うのか、何故違うのかを少しでも理解できれば、彼らに対する接し方も変わるでしょうと言う希望を持っています。

目次
序章  発達障害の人には世界が違って見える
第1章 そもそも発達障害とは
第2章 最新研究でわかった発達障害の正体
第3章 発達障害の人のコミュニケーションの特徴とは
第4章 発達障害の人の苦しみを知る
第5章 発達障害の人が活躍できる社会へ
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感覚過敏感覚鈍麻:感覚が鈍い(どんま)など、脳神経のニューロンとシナプスの仕組みを知っていれば、分かると思いますが、ASD者は、五感(知覚、聴覚、臭覚など)からの脳への情報処理のスピードにリミッターがかからないために、感覚が敏感になってしまっている。また、鈍い所も混在している場合もある。

ヒトの脳はアナログではありません。 デジタルです。間違いない様に。
そして脳神経細胞つまりニューロンは、シナプスと言う接続コネクタを通して、次のニューロンに情報が伝わりますが、シナプス同士は神経伝達物質で情報を制御しています。ですので、ダイレクトに情報が通過できない様になっているのですが、ここが不具合を起こしていると、上手く情報が次のニューロンに伝わらないのです。

健常者よりも、五感を通して情報が脳に届き過ぎるので、自ら閉じてしまう だから自閉症と言われる由縁なのです。

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