【書籍紹介】心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく  毛内 拡 (著)

2024-11-30、
本日の書籍紹介は、心は存在しない  不合理な「脳」の正体を科学でひもとく  毛内 拡 (著)

人間独自のものと称される「こころ」とは一体何なのか? また、どこにあるのか。。。。
・心理学では、「こころ」は人間の行動や感情、認知の基盤として理解されます。
・哲学では、「こころ」の本質や意識の問題が議論されています。
・神経科学では、脳の構造や機能との関連が探求されています。

こんなことを考えるとき、だれもが「こころ」があることを前提に、「こころ」の定義や在りか、「こころ」がどうして生まれたのか、どうやって生まれたのかを議論しています。
しかし、じつは生物学的に見れば「こころ」は脳という働きの結果(副産物)であり、解釈に過ぎません。言ってしまえば、「最初からこころなんてものは存在しない」のです。

本書を読めば、「こころ」の実情がわかり、その謎が解けるとともに、「どうして自分は不合理なことばかりしてしまうのか?」「感情に振り回されてしんどい」という悩みも軽くなるはずです。

 

心は存在しない  不合理な「脳」の正体を科学でひもとく  毛内 拡 (著)

序章 実は心なんて存在しない?
第1章 心の定義は歴史上どう移り変わってきたのか
第2章 心はどうやって生まれるのか
第3章 心は性格なのか
第4章 心は感情なのか
第5章 脳はなぜ心を作り出したのか
終章 心は現実の窓
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心と意識
■「心」は、感情、思考、記憶、意志など、精神的な活動全般を指します。
心は、私たちの内面的な経験や感情、思考の総体として理解されます。

心には以下のような要素が含まれます
・感情: 喜び、悲しみ、怒りなどの感情。
・思考: 問題解決や計画立案などの認知的なプロセス。
・記憶: 過去の経験や情報の保持。
・意志: 意思決定や行動の動機。

■「意識」は、自分自身や周囲の世界に対する気づきや認識を指します。
意識は、私たちが何かを経験していることを自覚する状態です。

意識には以下のような側面があります
・現象的意識 : 主観的な経験や感覚の質(例:赤い色を見るときの「赤さ」の感覚)。
・アクセス意識: 情報が認知的に処理され、行動や意思決定に利用される状態(例:問題を解決するために情報を意識的に使うこと)。

■心と意識の違いのまとめ
心は、感情、思考、記憶、意志など、精神的な活動全般を含む広い概念です。
意識は、特に自分自身や周囲の世界に対する気づきや認識を指します。

このように、心は意識を含む広い概念であり、意識は心の一部として理解されます。
どちらも私たちの内面的な経験にとって重要な役割を果たしています。
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感情と意識
■感情
感情は、私たちが経験する主観的な感覚や気持ちのことを指します。
喜び、悲しみ、怒り、恐怖など、さまざまな感情が存在します。感情は、私たちの行動や意思決定に大きな影響を与えます。

■意識
意識は、自分自身や周囲の世界に対する気づきや認識を指します。意識は、私たちが何かを経験していることを自覚する状態です。

■感情と意識の関係
感情と意識は以下のように関連しています:

  1. 意識的な感情の経験:
    感情は意識の中で経験されます。例えば、怒りを感じるとき、その怒りの感覚を意識的に認識します。この認識がなければ、感情は存在しないかのように感じられます。
  2. 感情の認識と調整:
    意識は感情を認識し、調整する役割を果たします。例えば、ストレスを感じたときにリラックスする方法を意識的に選択することができます。
  3. 感情の影響:
    感情は意識に影響を与えます。強い感情は意識の焦点を変え、注意を特定の事柄に集中させることがあります。例えば、恐怖を感じるとき、その恐怖の原因に意識が集中します。
  4. 自己認識:
    意識は自己認識を含みます。自分の感情を理解し、それに基づいて行動を選択することができます。これは感情の調整や管理に重要です。

 

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