本日のお題は、
母親になる前に知っておくべき「脳」の仕組みについてです。それを知らないとこんな風になります。
子育てがつらすぎる! なぜこんなに不安で孤独なの?私って、母親失格?
自分の体や頭は、自分の意思で、すべて支配していると思っていたら、大きな間違いです。 ほぼ、「脳」に支配されています。
NHKスペシャルで「ママたちが非常事態!?」が放映されましたので、小さい子供の子育ては、とっくに終わりましたが、自分の子供達が親になる年代になってきましたので、娘たちに送ります。 いつ「親」になるのか。。。まだまだ、未確定ですが。。。
1.全然、大丈夫です。 母親になる前に知っておくべき「脳」の仕組みについて。
人類の進化の過程で、雄・雌が共同して子育てをしてゆくようになっていたが、現代は、
2.出産と脳内ホルモンの分泌について
1)産後の母親の「脳」と体の状態 ホルモンの分泌状態について
ある調査によれば、「子育てで孤立を感じる」という日本の母親は7割。また、出産を機に“うつ”を発症する「産後うつ」は、一般的なうつの5倍以上。なぜ産後のママたちは、孤独や不安を感じやすいのか。実は、科学的な理由があることがわかってきたそうです。
▮「エストロゲン」は、女性ホルモンの一つで、卵胞の成長をサポートするために卵巣から分泌されるので、「卵胞ホルモン」とも呼ばれ、女性らしくしてくれるための働きをします。
ところが、出産後、胎内で赤ちゃんを育てる必要がなくなるため、産後2日目ころから急激に分泌量が減少する。その影響で「セロトニン」を始めとする「脳内神経物質」の働きが弱くなったり、ホルモンのバランスが崩れると産後、“うつ”を発症したり、孤独感に苛まされる。産後のエストロゲンの減少は、精神的な面でも不調の原因となります。
▮「脳内神経物質」とは?
ニューロン(神経細胞)間で信号(刺激)をやりとりするために必要な物質は、神経伝達物質と呼ばれています。例を挙げると、γ-アミノ酪酸(GABA-ギャバ)、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどです。
逆な言い方をすれば、自分ひとりではなく、「共同養育」をさせるために、エストロゲンが減少する仕組みになっている様です。実に上手い仕組みではないでしょうか?
2)ママ友は、日本だけの現象?
▮現代では、核家族化が進み、子育ての援助が希薄になってしまった。
なぜ、「核家族化」が進んだのか? 分かり易く云えば、豊かになったからです。
「自業自得」と云えば、それまでですが、「我儘」ができるようになったからです。
昔は、みな「貧乏」でしたから、嫌でも、生きる為に一緒にに暮らしていたのです。
▮こうるさい、「舅ババー」と一緒に暮らさなくなって、ほっとしているのも束の間で、そうは問屋がおろしません。
核家族化が進み、夫も多忙で不在がち(たまに居ても何も手伝わない)な中で、母親一人がわが子に向き合う孤立した子育て=“孤育て”が始まります。 唯一の共同養育の相手である「夫」の育児時間は日本が最低だそうです。
でも男たちが、長時間、家を空けるのは、今も昔も同じで、食料を調達する為に狩りに行くために家を空けるのです。ちょっと待ってください。唯一の共同養育の相手である「夫」と云いましたが、2世帯で済んでいれば、じいさんも、ばあさんも居るのです。最近は、このじいさんも、ばあさんも「我儘」で、子育てなんか手伝わないのも居ることも確かですが。。。
▮「核家族化」が進み。。。。ここをみんな、なぜ?スルーするんでしょか?
「核家族化」が問題なのに、なんで? 夫が育児を手伝わない。。。が、先に問題になる?
▮親と一緒に住むのを嫌っておいて、「核家族化」が進むも、クソも無い。
その孤独感に耐えられず、「ママ友」と呼ばれる母親同士のつながりを求める日本特有の社会現象も起きています。 「自業自得」と云えば、その通りですが。。。。
■結果、母親が、殆どの子共を必死に育てているのは、良いが、男の幼児の場合、こんな「弊害」も起きてくる。
不気味に女、女した男の子。。。。体は男だか、心は母親(女)に似ている。 雄々しくなく、半径5m以内しか見えていなくても、平気な心。。。。ですか。
こんな意味からも、女一人で、子育てをさせては、いけないのです。
古い考えの男は、家庭で子育てをしなくても、稼いでくれさえすれば、一人前の立派な人間だと、勝手に考えている。決して自分は「失格者」だと自覚していない。
ですので、決して、母親(女)だけが、悪いと言っているのではない。
3)なぜ、そんな一見迷惑な仕組み(産後のエストロゲンの減少)が体に備わっているのか?
人間の母親たちは、今なお本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じながら、核家族化が進む現代環境でそれがかなわない。その大きな溝が、いわゆる“ママ友”とつながりたい欲求や、育児中の強い不安・孤独感を生み出していると考えられています。
「人類本来の育児」とも言える「共同養育」とはどんなものなのか。番組では、今なおそれが受け継がれている、アフリカ・カメルーンの「バカ族」を訪ね、驚きの子育てぶりを放映していました。
「バカ族」は、数十万年前の人類と同じ「狩猟採集民族」ですので、男は何日も狩りで家を空けている間、母親は、子供を他の母親に預けて、森に食べ物(主に植物)を求めて入ってゆきます。その間、他人が、ちゃんと我が子の面倒を見てくれるのです。 お乳も、ちゃんと出るお母さんがいて、与えてくれます。 日本の現代社会では、ありえない風景です。
男たちが、長時間、家を空けるのは、今も昔も同じで、食料(動物タンパク)を調達する為に家を空けるのです。
ここで、勘違いしてはいけないのが、「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」だから、1才にも満たない幼児を保育所に預けて働くのは、良いんだ!! みたいに勘違いしてはいけません。
小さい子(0歳から3歳くらいまで)は、母親もしくは、ある特定の人間が養育すべきなのです。 可哀そうとか。。。。そんな問題ではありません。
脳科学的ににても、大事な時期なのです。 脳科学、発達心理学等を学ぶ必要があります。
こうして、子供を共同で育ててゆくことが、脳の仕組みの中に出来上がっているのですから、すごいことです。 自分の意志に関係なく、脳の仕組みとして備わっているのです。
現代の男社会の中で働く男達にとって、出産、子育ての事など、頭に入って居ませんから、当然、24時間戦えますか? が当然の生き方で、定時に退社して、家事、子育てをするなどと考えてもいないでしょう。
大人になる前に子供に、育児の世話をさせるのも、その子が母親になった時、有意義に働くようになっている様です、若い時、学生の頃でも、育児を体験すると、脳に母性を育てる要因になるようです。 この様に、母性は、元々あるのではなく、ゆっくりと育ってゆくものなのです。
3.養育している時に悩むこと
お母さんたちって、情報の格差も激しい様で、全体的に低レベルの知的環境の中で、本も読まず、平気で人生を送っている人が、多すぎます。しかも子供のころから。。。。女はバカでいい。。とんでもない話です。
本当は、人間の「子供」を育てるために、膨大な量の知識が必要なのですが、そもそも、そんな感覚は持ち合わせていない。 生まれたらなんとかなるだろう程度でしょう。
文化庁の「国語に関する世論調査」で、マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1冊も本を読まない」との回答が最も多く、47.5%に上ったそうで、動物の様に生きている人間が、半分を占める国ですので、これ以上は言いませんが、政治家は、さぞかし、やり易いでしょうね。
どんなに、文明が進んでも、世の中、日本の世間なんて、こんな「ていたらく」です。もう少し、学校(高校レベル)で、教育できないものか。。。と何時も思うのですが。。。
1)夜泣きがひどいのは、なぜ?
孤立した状態の中で、母親は、知識不足から、子供の成長過程に不安を感じてしまう。
例えば、夜泣きの激しい子だった場合、
■胎児は、お腹の中に居ても睡眠サイクルがあり、昼も夜も短いサイクルで寝たり起きたりを繰り返している。「へその緒」で、母親と繋がっているが、胎児は、母親の体に負担を掛けないように、夜間に活動している。その習慣が、生まれた後にも、残っているので、夜目が覚めて泣くのです。そうです。お母さんのお腹の中にいた時、お母さんの体に負担を掛けないようにする為の癖を引きずっているのです。
■起きている時に、泣いた子供を一発で泣きやませる方法、ビデオでやっていました。
https://www.youtube.com/watch?v=60QXXfNiiFc
赤ちゃんの腕を十字にして、赤ちゃんの胸に当てて、片手でお尻を持って、大人の手で胸を押さえて、ちょと前かがみに傾ける。。そうすると、赤ちゃんはすぐに泣き止むようです。
■他の動物とは違い、人間の脳は、なぜ、未熟な脳の状態で生まれてくるのかといえば、 人類が、チンパンジー達と分岐して、二足歩行をする様になり、その代償として骨盤が狭くなったのだそうです。ですので、最初は小さい、「頭」で生まれてくる必要があるのです。
<蛇足>
母親たちと云うか、女たちの間では、産む時、「自然分娩」と「帝王切開」が有りますが、「帝王切開」を揶揄する傾向があるそうです。どちらも命がけだということが、女同士なら分かるはずですが、「帝王切開」って楽よねー みたいな風潮があるみたいです。
「痛い思いをして生むのが本当よ」などと思っている。
帝王切開ですので、出産時に、産声も聞けす、大量の「オキシトシン」は放出されないでしょうが、我が子を愛おしく思うタイミングは、少し、ずれるでしょうが仕方ありません。
私の家なんか、2人とも「帝王切開」でした。 何か問題でも?
■補足ですが、産道を通って生まれてくることにより、子供の口から腸内に、母親の細菌を最初に受け取るタイミングでもあるようです(母親の体内で、胎盤を介してつながっているときは、母体の細菌は、ブロックされています)。
2)2歳頃から始まる子供のイヤイヤ期
脳の構造上、 幼児の大脳の「前頭前野」が、未発達なのが原因なのです。
<脳科学で云えば>
(1)一番原始的な脳は、爬虫類にもある脳で、脳幹と大脳基底核です。
(2)次は、鳥類や下等哺乳類になって発達してきた大脳辺縁系です。
(3)そして最後に、高等哺乳類になって発達した大脳新皮質です。
そこの前の部分が「前頭前野」という領域になります。
これに深くかかわっている「側坐核」と「扁桃体」などは大脳辺縁系に位置します。
上図(NHK オンラインより参照)
■「前頭前野」は、目標達成のために衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢です。
子供の我慢をする能力を図る実験をすると分かり易いのですが、5分、クッキーを食べるのを我慢すると、もう一つ余計にもらえると言って、子供を一人にすると、我慢できずに食べてしまう子がいます。
欲求を抑える機能が、「前頭前野」にあるのですが、第一次反抗期「イヤイヤ期」の子供は、発達していない為、目先のことを我慢できない。
ママを苦しめる行動が、
<蛇足>
ただこれも、よく、大人で、単気で、すぐ怒る奴。。。。完全に、大脳の「前頭前野」が未発達の奴です。 子供の時から、発達していない、成長していない、又は、配線がおかしい奴です。
いずれにしても、「未成熟」なのです。 「前頭前野」が。。。もしくは、脳の配線がおかしいのです?
3)出産後、夫に苛々するのは、なぜか?
もう一つ大事な脳内ホルモン。。。それは「オキシトシン」です。
オキシトシンの働きは、脳下垂体から、出産時、分泌されて、
授乳の時もオキシトシンの作用で、乳腺の筋線維を収縮させてお乳を出す。
出産時や産後の授乳時、わが子と触れあっている時などに多く分泌され、「脳」に作用して、わが子やパートナーへの愛情を強める働きをしています。
オキシトシンは、筋肉を収縮させる作用の他に、もう一つに「愛情」を育てることが分かっていましたが、更に、
オキシトシンで、攻撃性が高まると、どんなことが起こってしまうのか?
愛情、キヅナを強める作用と「他者への攻撃性」
愛情 ————–攻撃
(快) (不快)
ですので、ちゃんと夫が、子育てなどを手伝わないと、 妻の苛々が増して行きます。
妻の苛々を癒やす方法まで放映されていました。調査すると、子供に授乳している時にリラックスしています。もう一つ、夫と妻と向き合って話している時にもリラックスしています。気持ちが、受け入れられた時にリラックスしている様です。
こうしてあげないと、攻撃性が出て来るのです。
<蛇足>
統計的にも、結婚4,5年目で離婚する確率が高いそうです。 そういえば、チンパンジーは乱交型で、発情期になった「雌」と複数の「雄」が交尾しますが、4、5年くらい子育てに時間がかかるそうですので、その間は交尾しません。
ちなみに、人間、チンパンジー、ゴリラ。。金玉のデカい順は?
大きい順で、チンパンジー、人間、ゴリラの順です。それはもう、チンパンジーは乱交型ですので、精子の競争率が一番激しいのです。 ゴリラは2、3頭のメスとハーレムを作るので、一番、競争率が低いのです。 「精子」のですよ。
人間も、産後のひだちの悪い母親をちゃんと労わってあげないと、嫌われて、根にもたれて、離婚される確率も高くなるのでしょうか。。。。
■出産すると、女は強くなると良く云われますが。。。。「脳内神経物質」のせいでしたか。。
この様な科学的な知見を若い時に知っていれば、女房殿をイライラさせずに済んだのではと、思うのですが、今となってはです。 そうです。 これから出産する女性だけではなく、これからお父さんになる男性陣にも知っておきたい知識になりますね。
・NHKスペシャル 「ママたちが非常事態!?」
http://www.nhk.or.jp/special/mama/
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