2025-06-27、
本日の書籍紹介は、家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書) 信田さよ子(著)です。
人類の最小単位の「家族」の中は、「鬼畜」「外道」など、そんなクズが、密かに、のさばっている事を知らせてくれる一冊です。
最大の政治集団、それは家族と国家である。私たちはその暴力への抵抗者だ!
最大の政治団体(家族と国家)の暴力。 日々、私たちはそれに抵抗している。
家族は、以心伝心ではなく同床異夢(どうしょう-いむ)。
DV、虐待、性犯罪。最も身近な「家族」ほど暴力的な存在はない。
イエは「国家のミニチュア」に陥りやすいのだ。その中で、私たちは日々格闘している。いわんや、被害の当事者は闘い続けている。
絶え間ない加害に対し、被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。
エスケープでもサバイバルでも、レリジエンスでもない。
私たちはレジスタンスとして、加害者に後ろめたさを抱かせる――。
◼︎家族と国家は共謀する
【目次】
まえがき――母の増殖が止まらない
第一部 家族という政治
第一章 母と息子とナショナリズム
第二章 家族は再生するのか――加害・被害の果てに
第三章 DV支援と虐待支援のハレーション
第四章 面前DVという用語が生んだもの
第五章 「DV」という政治問題
第六章 家族の構造改革
第二部 家族のレジスタンス
第一章 被害者の不幸の比較をどう防ぐか
第二章 加害者と被害者が出会う意味
第三章 加害者アプローチこそ被害者支援
第四章 レジリエンスからレジスタンスへ
第五章 心に砦を築きなおす
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被害を認知することは服従ではなく抵抗だ
■家族は無法地帯である
■愛情交換という暴力
■家族における暴力の連鎖は権力による抑圧委譲
■報道では虐待だけが選ばれて強調される
■殴られれば、誰もがDV被害者と自覚するわけではない
■被害者は不幸の比較をしてしまう
■父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる
■被害者支援に加害者へのアプローチは必須だ
■彼らの暴力は否定するが人格は尊重する
<感想>
読むと分かるのが、いつの時代のどこで暮らしている人たちの現実だろうと思うが、何も変わらない日本国内の中で、現在進行形で発生している出来事で、家庭の中では、特に無法地帯で、何でもありのクズが好き勝手に悪事を繰り返しているが、誰も止められない状況が続いている そんな人間の醜さ、傲慢さが、この先生(カウンセラー)越しに、悍ましいほどに見えて来る。
世の中、本当にクズやカス、「鬼畜」「外道」など人間以下の奴らが、どうしてこんなに居るのかと思うくらい多いのですが、このクズやカスをすんなりと排除する方法はないのでしょうか。
読んでいて、ヘドが出そうになるくらい、醜く、そこまで虐げられていても逃げ出せない現実があり、特に女性は、色々な環境で養育されるが、勉強が足りないのでしょう。そのせいで人に教えてもらわないと自分の状況を認知することさえできないでいる場合が多いように思います。
家族は、以心伝心ではなく「同床異夢」と言っているが、カウンセラーらしくない所で、人間の「脳」の配線は生まれる前から、生れた後からでも、環境によってよくも悪しくも変化するので「同床同夢」にはならない事を痛いほど知っているはずなのですが、やさしい言葉を選んでしまう所が安心できる所でもあります。
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