【ためになる面白記事】シュンペーターは一体何を間違えてしまったのか 間違えたのではなく変化してしまったのだ

2023-12-03、
本日のお題は、ためになる面白記事です。 シュンペーターは一体何を間違えてしまったのか と云う小幡さん(東洋経済)の記事です。

サイトをコンピューター関連と、それ以外の記事をサイトを分けたのですが、どちらに掲載しようかと、迷う時が出てきました。そんな時は、迷わず、従来の当サイト「WEB、IT、BOOK、パソコン講座」に掲載するようにします。

2日前から「腰」の調子が悪く、しかし、昨日は夕方から札幌駅周辺で遊んでいましたが、本日は、家から一歩も出ずに、家でブログ記事の移動をせっせとやっていましたが、Googleアラートから入ってきた記事を読んでいると、何だか、普段、いつも私が考えている事をうまく言葉で表現している記事が刺さりましたので記載します。

経済学者の「ヨーゼフ・シュンペーター」をご存じでしょうか? 代表的なのは、「イノベーション理論」で、彼が20世紀初頭に提唱したもので、特に「創造的破壊」という概念が重要な要素です。

この記事では、彼の「イノベーション理論」について触れていますが、この理論の間違いより、小幡さんが感じ取っているフレーズが、私の考えているのとほぼ同じなのです。

Appleの創業者「スティーブ・ジョブズ」、Microsoftの創業者「ビル・ゲイツ」、Amazonの「ジェフ・ペソス」、Googleの創業者たち、決して嫌いではなく、彼らは、よーく世の中を知ってか知らずか、世の中のバカやアホが暇つぶしをする道具、コンテンツを提供して、金を得る事に成功した人たちで、それ以上でもそれ以下でもない凄い人たちなのです。

「WEB2.0」は、大衆には無用で、あっという間に無くなり、この様子を昔から、見つめてきたので、そんな変遷が在ったのか、「ヨーゼフ・シュンペーター」の「イノベーション理論」を絡めて、納得の記事です。

20世紀後半には新しい企業群が生まれ、重厚長大産業を支配する超巨大独占企業に取って代わり、経済を支配するようになった。軽薄短小な製品を次々生み出し、20世紀末にはコンピューター化、サービス産業化が進展し、21世紀は、さらにガーファの様な新しい独占企業群が生まれた。経済はバブル化し、華やかさはさらにあふれんばかりとなり、一見活力にあふれる経済が加速したからである。

「ヨーゼフ・シュンペーター」は、革新は主に生産者側から起こり、消費者の嗜好の変化は例外的であり、無視できるほど小さいと主張した。この視点が「半分欠けている」とされ、21世紀の経済変動を議論する上で致命的な欠陥とされている。ホセ・オルデガ・イ・ガセットの指摘によれば、大衆は20世紀初頭から社会のあらゆる領域に影響を与え、20世紀後半には社会の中心に進出し、21世紀には社会を支配するようになった。これは17~18世紀の市民革命よりも本質的に社会を破壊する、イデオロギーなきが、実質的な影響がより大きい革命である。

アメリカのテック企業(GAFAMやBig Fiveなど)を含む企業戦略は、在庫や生産設備の最小化を含む身軽な態勢を取り、設備投資を抑えつつも消費者の行動変化に対応するためにプラットフォームを独占している。これにより、プラットフォーム上で活動する企業群を利用し、消費者との間で競り合うことなく安定的に利益を上げている。一方で、別の企業群は競争を回避し、消費者の支配を逃れるために、中毒性のあるサービス(スマートフォン、ゲーム、動画など)強い刺激と常習性を植え付けるサービスを次々と生み出した。この過程で、消費者は供給側に捉えられ、思考力や選択意欲を喪失していく。AIの濫用により、この傾向は広がり、社会全体に影響を及ぼしている。

シュンペーターは経済変動のメカニズムについて、既存独占的企業から新規企業への覇権の移動が経済を発展させる源泉であり、この発展の原動力は銀行家とその信用創造によって生まれる新しい資本であると主張した。一方で、20世紀後半からは消費者群の変化が相対的に重要性を増し、21世紀にはこれが主導的な役割を果たすようになった。経済変動のメカニズムは、生産者と消費者双方のダイナミズムが互いに影響し合うものである。そして、この構造変化が消費者世界の内部のダイナミズムを刺激し、消費者群集を、そしてその欲望をあふれ返させ、その混乱が生産者世界をかき乱し、翻弄する。生産者側は、これに再び逆襲し(オルデガを文字れば「大衆への逆襲」)、大衆を麻薬的サービスで堕落させる。

■大衆の反逆
 

第2次世界大戦以降、生産者側の変動メカニズムから消費者側の変動メカニズムに主導権が移った理由は、生産者の変化のスピードを消費者の変化のスピードが上回るようになったからである。21世紀、その速度差はさらに拡大し、消費者を懸命に追いかける生産者、生産者を支配するが消費者には迎合して利益を増やそうとする資本、という構造が経済全体にいきわたり、迎合資本主義が確立したのである。

19世紀後半から20世紀になると、明確に産業革命は生活革命となって結実した。冷蔵庫、洗濯機、掃除機は、家事労働から人々を解放した。そして、これらは、労働力が都市にあふれ出しただけでなく、庶民に余暇というものを与えた。彼らは暇になったのである。

この暇をつぶすために、レジャーというものが生まれた。余暇をつぶすためのもの、レジャー消費、エンターテインメント消費が急速に拡大していったのである。ラジオが生まれ、テレビが生まれた。

ここに、産業革命ではなく、産業構造革命が起きた。そして、それは消費構造革命に主導されたものだった。ここに、主導権は消費者、大衆消費者群に移ったのである。

必需品である衣食住や移動手段と異なり、レジャーは何でもいい。時間がつぶせて楽しければ、それでいいのである。だから、供給側はさまざまな分野から参入が可能であった。

ラジオ、テレビのような技術革新の賜物のようなものもあれば、ウォークマンのようにアイデア勝負のものもあった。スマートフォンも、要は暇つぶしの道具である。メールもネットサーフもSNSも動画も、すべて暇つぶしの娯楽品である。

暇つぶしに金を払わせるために、供給側はアイデアを絞り、お互いに余暇時間の奪い合いをしている(そして睡眠という必需品が奪われる)。供給側は大混乱の中での激しい競争となる。そして、消費者側はすぐに飽きて、次の暇つぶし手段に移っていく。流行があり、群集消費者は雪崩を打って移動する。供給側はこれに翻弄され続ける。

 

最後に、

いつも言っている様に、バカやアホに、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、チャットGPTは使いこなせない。だが、「暇つぶし」としての道具としてなら、まだもう少し売れるだろう。

移動体通信のトラフィックが増大する原因は、バカやアホが、暇つぶしで、スマホで、バカ動画、エロ動画、バカゲームをするせいで、別に、早急に5Gの高速通信なんて、まだ必要ないのです。

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