2025-04-28、
本日の映画紹介は、『異端者の家』 2025年4月25日(金)公開です。
「ヒュー・グラント」が悪役を務め、天才的な頭脳を持つ男が支配する迷宮のような家に足を踏み入れた2人のシスターの運命を描いた脱出サイコスリラーです。
「異端者の家」(2024)は、布教のために森の中の一軒家を訪れた2人の若いシスター(ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト)が、家主のリード(ヒュー・グラント)と宗教論争を交わすうち、彼の手中にはまって監禁されてしまうというストーリーになっています。
若いシスターのパクストンとバーンズの下ネタから始まりますが、布教活動で森の中のある一軒家を訪れ、出てきた優しげな男性リードは妻が在宅中だと話し、雨の中、2人を家に招き入れる。
シスターたちが布教を始めると、リードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。不穏な空気を察した2人は密かに帰ろうとするが、玄関の鍵は閉ざされており、携帯の電波もつながらない。教会から呼び戻されたと嘘をつく2人に、帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないとリードは言う。実はその家には、数々の恐ろしい仕掛けが張り巡らされていて、とんでもない事態になってゆきます。
宗教論争になってゆくが、このシスターたちは、冒頭の下ネタから、おバカなシスターと思いきや宗教の事まで、家主のリードと、恐る恐るやり合います。
家主のリードが、宗教とは「宗教は支配だ」と云いますが、なるほどと思います。 このサイコパスふりは、サイコパスですが、ちょっと、何かにハマってしまったサイコパスで、タダ人を殺して、喜んでいるタイプではありません。
<サイコパスについて>
サイコパスのタイプには、負け組のサイコパスと勝ち組のサイコパスが居ますが、何が違うかと云えば、負け組は「頭が悪いのですぐ、当局に捕まる」、勝ち組は「用心深く、頭が良いので、なかなか捕まらないのです」。
サイコパスは異常であるが病気(精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、パーソナリティ障害(人格障害)とされている。そのため、日本では「反社会性パーソナリティ(人格)障害」と名称されている。
法的にも、精神異常として認めてしまうと、犯罪を犯した時に、法的に罪を問えなくなりますので、「精神異常者」としいては扱われない様です。つまり、法律上は「心身喪失」状態とは認められないのです。
思うに、家族単位で生活していた「狩猟採集」時代は、このような「サイコパス」と云うか、野生動物の様な感情/衝動で良かったが、農耕が発達して集団で生活するようになると、これを「脳」で抑え込まないと社会の中で生きて行けないので抑制されるように脳が機能しているが、この抑制が働かない「バケモノ」が、いつまでも生き残って淘汰されないでいるのは、「人間」も、所詮「動物」ですので必然なのかもしれません。
『異端者の家』は、ロングレッグスより、面白いかもしれません。
—関連記事—
・【映画紹介】LONGLEGS(ロングレッグス) 全米で話題を集めたサスペンススリラー
Sponsored Links
コメント