【巨大地震 情報】南海トラフ巨大地震 半割れで、東西二度の大地震に襲われる可能性が

2023-03-07、
2035±5年」以内には発生するであろう「南海トラフ巨大地震」のことに関して、NHKの番組で、二夜連続で放映していましたが、この地震広範囲ですので、半割れで、東西二度の大地震に襲われる可能性が大いにあると言う事です。

1.「南海トラフ巨大地震」

南海トラフ巨大地震が発生した場合の死者数を専門家が試算した結果、最悪の場合、7万6000人にのぼる可能性があることが新たにわかりました。東日本大震災のおよそ20倍にのぼるという結果です。

一方、国は南海トラフ巨大地震が起きた際の最悪の場合の死者を32万3000人と想定していますが「震災関連死」は、この中に含まれていません。

半割れ」とは、時間差で東西で別れて地震が発生することで、この地域の過去の地震の発生状況から観て、極めて可能性が高いのです。 しかも2度目が発生するタイミングが、1週間なのか数か月か分からないのです。

南海トラフ巨大地震 連続する「半割れ」とは
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_26.html

■なぜ、半割れが、怖いかと云えば、
例えば西側で最初に発生して、さあ、救助だと言って、西側に移動して災害救助している最中に、人出が手薄の東側でも発生してしまう事です。ですので、すぐに西側は救助のために動けないのです。 従って、救助も遅れてしまう。 3日間では到底、助けに来てくれない状況に陥るのです。例え、地震や津波から逃れ、命が助かったとしても、発生後から、自分で自分の身を守るサバイバルしか道はないのです。

■東京湾の沿岸で「タワマン」を購入して、喜んでいる場合ではないのです。
2度の揺れで、例え、津波を逃れて倒壊しなくても、2度の「長周期地震動」による揺れで強度的に鉄骨がダメージを受けすぎて、住めなくなる可能性が出てくるようです。

 

2.南海トラフばかりではなく、千島・日本海溝巨大地震もある

南海トラフばかりではなく、北海道から岩手県にかけての沖合にある「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震と津波が発生した場合、道東では甚大な被害が想定され、津波による死者を最大で14万9000人、釧路市では津波による死者が最大で人口の半数を超える8万4000人にのぼると推計されています。

「日本海溝沿い」でマグニチュード9.1の巨大地震が発生した場合は、北海道の太平洋側に最大で16.3メートルの津波が押し寄せ、道内の死者は最大で14万9000人に上ると推計していて、国が想定した13万7000人より多くなっています。

北海道の場合、冬に発生したら最悪で、発生後の避難生活で、「低体温症」など寒さのために大幅に死者数も増えるでしょう。

■参照:千島海溝・日本海溝 被害想定 死者約19万9000人
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_21.html

このように、本州の南海方面ばかりではなく、北海道から岩手県にかけての沖合にある「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震と津波が発生する可能性も出てきていますので、一概に本州から北海道に戻れと言えない部分もあります。

 

3.「南海トラフ」で発生する地震が必ず来ると言われているが、津波が予想されても、みんな逃げない。 都会では逃げ遅れるでしょう。 

東日本大震災(3.11)発生時の津波の怖さをイヤと云うほど映像で観ていれば、自分の住んでいる土地の状況を予め知っていれば、ちゃんと逃げる事ができるが、そうでない事も起こる。
認識不足の国民は腐るほど居る。

■都会での生死の分かれ目
都会では、田舎の様に高いところに避難する場所もない状態で、エレベーター内の閉じ込め、地下施設での逃げ遅れ、津波による浸水、火災の発生、避難場所は溢れかえり、居場所も無くなるでしょう。

内陸側の郊外から、都内への通勤者は、家に帰れなくなりますので、3日分くらいのサバイバルキットが必要になりかもしれません。会社で準備しているかです。

結果、生き残る人間、死んでしまう人間に分かれるだけで、年寄り・子供以外は、ほぼ、自己責任でしょう。 日本の様な国では、いつどこで地震が発生してもおかしくない国土で、3.11の様に海岸沿いに住んでいれば、遠い過去に発生していて津波に襲われる可能性まで高まるのですが、そこに住みたいのは自由ですので、何かあった時は、自己責任です。 現代の地震学でもいつ来るかは予測できないのです。

「まさか」ではなく、取り敢えず「来るぞ!」と反応し、逃げたもの勝ちです。もし間違って逃げて、発生しなかったとしても、それは問題ないでしょう。

■地方での生死の分かれ目
地震の後に、津波が来ると云う「共通認識」は有ったとしても、まさか10mを超える津波が押し寄せてくるとは、極めて少ない情報の中では、「危ない逃げよう」と云う決断が自分だけではできない様です。 地域のグループの中に、「率先」して逃げようとする人が居れば、吊られて逃げ延びることができたそうです。

3.11地震発生当時、札幌東区のお客様の会社にお邪魔していて、部品倉庫の下が事務所になっていてその中に居て、長ーい横揺れが起きましたが、一人で事務所を飛び出した覚えがあります。

これは、考えるかどうかの「思考」レベルの問題ではなく、「危ない」と云う「恐怖」をつかさどる大脳辺縁系の「偏桃体」が、独自に反応して働かないのです。 そのトリガーが「率先者」の存在でしょう。

こんな場合は、良い意味の「無知の同調連鎖」が、非常に大事になる事例ではないでしょうか。 普段から、他人の様子をうかがいながら生きていると、「率先者」が、いないと逃げ遅れてしまうのです。

1993年7月の道南「奥尻島」の北海道南西沖地震発生時は、数分で到達した「津波」の時も、同じような状況があったのではないかと思いますが、「偏桃体」レベルの恐怖が反応しないと、逃げ遅れてしまうのでしょう。この反応は、他人の行動など関係ないのです。

動物の場合、危険を本能で察知するのでしょうが、人間は、この機能が退化しているのでしょう。みなと「同調」するのではなく、「偏桃体」レベルの恐怖の反応を大事にするべきなのでしょう。 空気を読まない事も時には必要なのです。

喧嘩と同じ、逃げるが勝ちです。

 

4.「震災関連死」を防ぐために

災害発生後の避難場所などで、共同の生活環境で必要な事
震災関連死を防ぐために、医師や専門家が必要だと指摘するのが、災害時の避難所の「TKB」
「トイレ・キッチン・ベッド」の略です。

▽「トイレ」は、汚いトイレを避けて清潔なトイレにすること。
断水で水がなくなると水洗トイレが使えなくなり「劣悪なトイレ環境」に陥ります。
すると、トイレに行きたくないと「排せつ回数を減らす」ため「水分摂取を控える」人が出始めて「脱水症状」を起こします。その結果「口くう内の細菌が増え」、それが原因で「誤えん性肺炎」を引き起こし、亡くなる人が出てくる。

▽「キッチン」は、冷たく栄養の不十分な食事を避けて暖かい食事を提供すること。
「栄養が偏って」「高血圧」が進行する人が増え「循環器系疾患」につながりやすくなる。

▽「ベッド」は床での雑魚寝を避けて就寝環境を整えることなどを指しています。
床で寝ることで大きな「ストレス」を受け、「睡眠不足」に陥ります。その結果「体力や免疫力が低下」して「呼吸器系疾患」を引き起こす人が出てくる。

このうち各地の災害で導入が広がりつつあるのが、避難所への「段ボールベッド」の導入です。

地方自治体で、このようなこと想定をして、災害時に臨めるのかが問われています。

 

最後に、

春に私の周りにも、札幌市から就職や転勤で、これから東京に向かう「娘」たちが数人いますし、実の娘も東京に居ますので、とても心配です。 まさか「数年で札幌に戻れ」と云う訳にも行かず、モヤモヤします。 過去に私が東京から札幌に戻ってきたのも、東京の様なごみダメみたいな街で、ガレキの下敷きになってだけは死にたくないと思う気持ちがあったからです。

そして、バイクを1台確保しておきたいという思いの中に、本当にもしもの時ですが、関東で大地震がもし発生した時に、札幌からバイクで「実の娘」の所に駆け付けたいと思うのですが、その為には、オフロードバイクを一台用意して、訓練しておく必要があるのです。 「ハンターカブ」では、1日で東京までたどり着けないのです。若い時は、何回も東京・札幌を往復したことがありますので、冬季でなければ、関東近郊まで高速道路が使えれば、20時間以内に東京までたどり着けるでしょう。

本当は、個人でこんなことを考えること自体、ちょっとおかしいのですが、自分の身内の事を一番先に心配するでしょう。

NHKスペシャル

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